半熟英雄
スーパーファミコン
1992年12月19日発売 9500円(税別)
スクウェア
(一応)オリジナル作品
1人プレイ バッテリーバックアップ有
スクウェアのゲームといえば?と、聞けばまず間違いなく一番多いのが
ファイナルファンタジー
で、そのあとに
ロマンシング・サガ
聖剣伝説
クロノ・トリガーなどと続くであろう。
その答えは正しい。非常に正しい。どのゲームもハードを問わず高いレベルであり続
けたスクウェアの技術力が存分に発揮されているものに思う。が、しかし
スクウェアのゲームといえば?と聞いて前者にあげたゲームばかりしか出てこないと
なると
それは少し間違いになる。
今のファイナルファンタジーがあるのは半熟英雄
ルドラの秘宝の二つのゲームがあってこそ成功しているように思えてならない。
まず、今回は「半熟英雄」のお話
そして、SFC版しかプレイした事が無いのでFC版のことは分からないのでそこのとこ
ろは御了承頂きたい。まずゲームジャンルは・・・なんて言ったらいいんだろう?あえていえば
漫才的バカシミュレーションRPG
という感じだろうか。けっこう的確な表現だと思う。まあ区切れごとに漫才を見ながら敵の城を攻め落とし、全部領地とするとボスが出
て、そいつをやっつけると次の面へ・・・という分かりやすい(?)内容であるそして戦闘シーンは特筆モノである。
「卵」を使って戦うのである。
どういうことかというと、「卵」から悪魔やらロボットやら地球やら風船やら透明人
間やらデブやらガリ勉やらドラゴンやら卵まで呼び出すのである。(なるともでる
!)
そんでもって生身の兵士では卵に全くかなわないところがいい。向こうが出せばこち
らも呼び出すしかないのである。音楽もすぎやまこういちが担当し、スクウェアもそうとう気合が入っていたのではな
いか。と思う。まさにドラクエそのままだが。しかしこのゲーム、自分は「半熟軍」、敵は「完熟軍」である。半熟卵と完熟卵どち
らがいいか、という争いなのである。だから、半熟軍が絶対に正義とはいえない。完熟軍が絶対に悪とはいえないのである。つまりガンダムの場合、ジオン軍が絶対に悪ではなく連邦軍が絶対に正義でもなく、
シャア=アズナブルが絶対に悪ではなく、アムロ=レイも絶対に正義では無かった。
ただ両者の意見が食い違っただけなのである。これは半熟と完熟にも言える。決して半熟が正義か?ただ半熟派の人のほうが絶対数
が多いだけなのである、という意味をこめているのである。今度プレステ2で出るときはぜひ完熟軍でもプレイできるようになっているとよいと
思う。(文・コブラ佐竹)
簡単に言ってしまえば卵のゲーム、なんでしょうけど、コブラ佐竹氏の文を見る限り奥が深そうですねぇ。半熟軍と完熟軍の問題は日本とアメリカみたいですよね。戦争の映画って必ず自分の国をひいきめに描くのと同じだと思うんです。自分が正義だ!と思っていると、いつの間にか逆の立場だったり・・・ということもしばしば。自分を見つめ直すって大事ですね。何か話が逸れてしまいましたが、ワンダースワン版でも半熟出ますね。果たしてWS版は完熟軍でもプレイ出来るのか!?ガンダムも連邦とジオンから選べる世の中になりました、完熟軍でもプレイ出来ることを祈りましょう。(KENT)