パラッパラッパー
プレイステーション
1996年12月6日発売 4800円(税抜)
ザ・ベスト版 1998年7月9日発売 2800円(税抜)
ソニーコンピュータエンタテイメント

コンシューマーオリジナル作品

1人プレイ 1ブロック


ビートマニアより先に登場した「元祖リズムアクション」パラッパラッパー。曲に乗せてボタンを押すということがこんなに面白いのかと気付かせてくれた作品。
基本ルールは画面上部に○やら△やら書いてあって、パラッパの顔マークが流れていくので、それが○に重なった時にそれに対応したボタンを押す。基本的には各ステージの先生のラップについていく形になります。COOL・GOOD・BAD・AWFULという評価があって、GOOD以上を保った状態で曲が終了すればクリア。BADやAWFULの状態で曲が終了、またはAWFULをで失敗が長く続くとゲームオーバーとなります。
ステージの合間にはパラッパが次のステージへ向かうまでのストーリーがムービーで流れるんだけど、なかなかアメリカン。全くゲーム中には出てこないキャラクターもたくさん出てきていて、そのキャラクターたちも人気が高い(ジョー・チンとか)。もうちょっとキャラクターについて触れてみましょう。キャラクターデザインはパフィーなどのジャケットを手掛けているロドニー・グリーンブラット氏。子供や女性にとても人気が高く、グッズも沢山発売されています。そしてキャラクターは全員二次元。ペラペラなんです。この不思議なキャラクターたちもこのゲームの魅力と言えるでしょう。
音楽は松浦雅也氏。ヒップホップやレゲエを全面に押し出したクールな楽曲も人気でした。やはり最終ステージの曲が一番人気でしょうか。
ゲーム的にはタイミング良く押せた時の快感というのが充分にあります。が、その判定が非常に曖昧で、自分が「うまくいった」と思っていると判定がBADに下がったり、その逆もあります(単に私がリズムオンチかもしれませんが・・・)。これはCOOL判定にもっていく際にアドリブをきかせるという条件があるためで、アドリブをうまくきかせると各ステージの先生が「すごいな、じゃあ俺いなくてもいいな」とか言いながら画面外から消えてしまい、判定がGOODに下がるまでの間、プレイヤーのアドリブのみで曲が進行していきます。このアドリブというシステムをコンピュータが判断するのが非常に曖昧なのです。適当にボタンを押していてもアドリブがうまいということになってCOOLに判定が上がったり、最初からボタンを連打しているだけでCOOLに上がったりともうめちゃくちゃなのです。このシステムは初心者にも易しいとか賛否両論ありますが、私はこの判定についていけず、後に発売された「ウンジャマラミー」「パラッパラッパー2」を買っていません。もう一つの問題点はパラッパのカーソルがあてにならないということです。パラッパのカーソルが通った瞬間にボタンを押すのではなくて、通ったあと○などのマークが回った時にボタンを押すのです。これが少しやりにくく、音楽だけを頼りにしてプレイしなければいけません。また、CDに異常が出て音とびが発生すると音楽も頼りにならず、画面の記号が回るタイミングを見ながら目押しをするしかないという状況になってしまいます(そんな状態になるまでやるなと言われればそれまでですが)。続編のパラッパ2などでは音とびが発生した場合にスローモーションをかけてうまく映像と音がシンクロするようになっているそうですが、やはりスタッフも反省したのでしょうか。
少し欠点を多く書いてしまいましたが、普通の人が遊ぶなら全く問題ないことで、初心者の方がリズムゲームを気軽に「キック!パンチ!」と遊びたいのならこのゲームが一番良いのかもしれません。難易度も易しめですしね。


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