ゲームセンター ウェスタン 体験レポート

(2004年5月22日)
名古屋というところは非常に微妙であると私は思います。
街の中心部は比較的活気に溢れていますが、一駅行けばそこはもう一面田んぼなわけです。
なので、私の中では名駅という場所は「活気のある街」というイメージがあります。

しかし。

名古屋の中心部である「名駅」周辺にも、寂れている場所は少なからず存在します。
今回はその「寂れている場所」をご紹介したいと思います。
寂れていると言っても、私は否定をしているわけではありません。
寧ろ、そういった場所に愛着が湧くこともあるというのもあるということを、皆さんに是非分かっていただきたいと思うわけでして。

前フリが長いですか。ま、要するにこれは珍しい場所を見つけてカルチャーショックを受けた私の体験レポです。



名駅コムテックタワーというゲームセンターを出た私は、続いて、遊びの広場というゲームセンターに向かいました。しかし、もうその場所に「遊びの広場」はありませんでした。あったのはネットカフェのお店。ちょっと残念でしたが、このご時世、ゲームセンターはどんどんと減少している時代ですから、まぁ仕方ないのかな、と思いながら引き返そうとしました。帰り際に何気なくそのビルの案内板にふと目をやった時です。

左上に「ゲームセンター ウエスタン」の文字。こんなところにゲームセンターなんてあったかな?と疑問に思いました。隣にはハロプロショップがあったりして、そんな所と同居しているウエスタンに興味を持ち始めました。しかし入り口はどこに?探し回ったところ、気になる場所が。

さっきの場所の横のココ!非常扉みたいな仕上がり。近道とありますが、本当でしょうか。

階段を下りて、この扉の向こうが地下街のようです。因みに、この階段部分、異臭がたちこめていて、友人のコブラ佐竹氏は「トイレみてえ」という感想をこぼしていました。

案内板には確かにウェスタンの文字がありました。「ウエスタン」なのか「ウェスタン」なのか、非常に気になるところです。とりあえずこの地図の通りに進んでみることにしました。

ウェスタン発見。電気がついていないようですが、本当に営業しているのでしょうか。とにかく入ってみることに。
入り口のドア。いきなり門前払いの一言です。店主の頑固さが伝わってきます。しかし私もゲーマーのはしくれ、ゲームをするためにゲームセンターに足を踏み入れるのは当たり前ですので、気にせず入店。
ウェスタンの店内全景です。客どころか、門前払いを図った店主の姿すらどこにも見当たりません(写真の人物は同行のコブラ佐竹氏)。どこからか監視されているのでしょうか。因みに、ここもあまりいい香りはしませんでした。
「ゲームセンターウェスタン店主 午後8時閉店デス」と書いてあります。「デス」は「Death」とかけているのでしょうか。8時を過ぎたら最後、生きて帰ることは出来ないという、店主のヤクザ加減が見てとれます。
天井にはハングル文字による落書きが描かれていました。これを見つけた時は少しばかり恐怖感が襲われました。店主がミレニアムを前に何か鬼気迫るものがあったものと思われます。店主のものかどうか分かりませんが、客が来ていたとも思えないので。
店内中央には、今となっては懐かしのテーブル筐体が4台設置されていました。残念ながら「スペースインベーダー」は確認できませんでしたが、現代版「インベーダー」のようなゲーム(タイトル失念)が入っていました。また、ここにセガの「テトリス」もありました。
設置されていたゲームを挙げると、
「パズルボブル3」「ロードランナー」「魚ポコ」「ミスタードリラー」「バーチャファイター3」「雷電」等。あとは麻雀ゲームが乱立しておりました。取り立てて珍しいゲームはありませんでしたが、入り口の貼り紙で既に店主に脅され、怖かったのでプレイさせていただきました。私は彩京の「ストライカーズ1945II」を。
同行のコブラ佐竹氏は、SDキャラが走り回るコミカルサッカーゲーム、ハドソンの「イレブンビート」をプレイ。なかなかボールを奪えず、苛立ちの表情を見せていました。

いかがでしたでしょうか。今では(昔でも?)お目にかかれない無人ゲームセンター。
実は十数年前に親が入ってイメージファイトをプレイしたという事実も発覚し、少し驚いています。
残念ながら店主にお目にかかることは出来ませんでしたが、21世紀にこんな空間があったことを嬉しく思います。
皆さんも是非、名古屋に訪れた際はこちらへ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。
場所はこちら。(同じ住所であるハロプロショップのサイトへ飛びます)

最後に、ウェスタン関係者の方々へ。このページで問題のある点がございましたらご一報下さい。直ちに訂正致します。
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